奥村マタニティクリニック

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2024年11月11日 11:00 | にこにこ応援団

「昆虫すごいZ!」

7月には昨年に続き、カブトムシとクワガタを知人にたくさんいただき、今年はたくさん卵を産んでくれました。無事に卵からかえったカブトムシの幼虫はすくすく大きくなっている今日この頃です。
5歳の次男が繰り返し何度も見ている昆虫のDVDでは、蛹になると幼虫時代の身体の一部を残し、細胞を溶かしてしまうので蛹の中身は液体だそうで。私もそれを知った時はけっこうな衝撃を受けました。だから蛹はむやみやたらに触ってはいけないんだそう。
8月終わり頃にはアゲハチョウの幼虫も我が家に仲間入りしました。
はい、幼虫だらけです。(もうええ加減にして)
アゲハチョウの幼虫はミカン科の葉っぱだけを食べて育つのも初めて知りました。
鳥のフンみたいな幼虫から脱皮を繰り返し、最終形態はきれいなグリーンになるのも初めて知りました。(やっと可愛く見えてきたわ。えっかわいくない?!)
5年生の昆虫博士を息子に持つママから育て方を教わり、観察の毎日です。
男の子のご家庭なら通る確率の高い道でしょうが、父はカブトムシ担、母はアゲハチョウ担とお世話係はいつの間にやら子供たちではなく主人と私です・・・(笑)気持ち悪いのにハマりつつある私。まだまだ知らないこともたくさんあって子供と一緒に楽しんでます。というか楽しむことにしました。
「昆虫すごいZ!」

仕事・家事・育児の合間の癒しがまさかの「昆虫観察」。
無事に成虫になってくれるといいな~♪

 

 

2024年09月26日 11:00 | にこにこ応援団

小児用肺炎球菌ワクチンについて

2024年10月1日~「プレベナー20」が定期接種の対象となります。
当院では10月以降「プレベナー20」※肺炎球菌20価ワクチン「バクニュバンス」※肺炎球菌15価ワクチンの2種類を取り扱っていく予定です。
原則として同一のワクチンを使用するとされているため、1度でも小児用肺炎球菌ワクチンとして「バクニュバンス」を接種された方は、追加接種(4回目の接種)まで「バクニュバンス」の接種をお願い致します。
バクニュバンス流通前に使用していた「プレベナー13」※肺炎球菌13価ワクチンと、これから新たに取り扱う「プレベナー20」の交互接種は問題ありませんので、プレベナー13で接種を開始された場合、4回目はプレベナー20の接種は可能です。
ワクチン

10月以降に初回のワクチン接種を予定の方で、WEB予約を取られる際は「肺炎球菌20価 1回目」(プレベナー20のことです)を選択いただきますようお願い致します。
どちらのワクチンを接種したらいいか分からない、相談したい方はお手元に母子手帳をご用意のうえ、受付またはお電話にてお気軽にお問合せください。

 

 

2024年05月23日 11:00 | にこにこ応援団

子宮頸がん予防ワクチンについて

20~30歳代女性のがんの中で最も多いのは子宮頸がんです。
日本では年間約10,000人が新たに子宮頸がんと診断され、約3,000人が命を落としています。
子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの持続感染が原因です。
子宮頸がんは、予防可能ながんです。
「HPVワクチン接種」と「定期的な子宮頸がん検診」で予防しましょう。
当院では、9価ワクチンを使用しています。

《定期接種》
小学校6年生~高校1年生相当の女子
《一般的な接種スケジュール》
〇9価ワクチン

※①:1回目と2回目の接種は通常5か月以上あけます。5か月未満の場合3回目の接種が必要になります。
この場合3回目の接種は2回目の接種から3か月以上間隔をあけて実施します。
※②③:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。

《キャッチアップ接種》
HPVワクチンの定期接種の対象であった期間に接種機会を逃した女性や、接種を完了していない女性は「キャッチアップ接種」として公費(原則、自己負担なし)で接種が受けられます。

<対象>1997年4月2日~2008年4月1日生まれ(16歳~27歳)の女性

キャッチアップ接種の対象者が公費助成を受けられるのは2025年3月末までです。
そのため1回目は今年の9月までの接種が必要となります。

予約はお電話で承っております。ワクチン接種時は母子手帳をご持参ください。

 

 

2024年05月09日 11:00 | にこにこ応援団

子どもの成長に感じること

この春、息子が高校に入学しました。早いものです。ご出産されたばかりのママ達からすると、我が子が高校生になるなんてずいぶん遠い未来のことのように感じられると思いますが、振り返ってみるとあっという間でした。まだまだ小さいと思っていたら、とっくに体重も背丈も越され声は低くなり、うっすらひげも生えてきました。少し前まで(⁈)母ちゃん母ちゃんと言ってくっついてきたのに、今では母ちゃんどっか行けと言われる始末です。思春期男子の正常な反応ですが母としては寂しい限りです。心も体もぐんと成長してきており大人の男性に向かっているのを感じます。

私は助産師という仕事柄、息子にも自然な流れで性教育ができたらいいなと思ってはいるものの実際のところは息子にどう伝えたらいいかと迷うことばかりです。ありがたいことに私たちの住む地域では小学生の頃から保健師さんに年齢に応じた命の授業(性教育)を受けています。中学生の時は例えばデートDVや性感染症などのお話しを聞いていますが、後で感想を聞いても「あぁ」とそっけない感じでした。母親としてはそっと見守りながら、悩みがあればいつでも相談にのるからねというスタンスでいようと思っています。また『男の子の心と体のこと』(著:やまがたてるえ/かんき出版)という本を息子に伝えて机に置き、いつでも気になった時に正しい情報が得られるようにしています。読んでいるかは分かりませんが、必要な時に手に取れることが大事かなと思っています。

性教育への子供たちの反応は年齢によって変わるそうで、3~6歳は感動期といって興味をもち素直に反応する頃で性教育をスタートするには良い時期。7~9歳は無反応期、10歳~きも・うざ期。思春期はノーサンキュー期(親も子も抵抗を感じる時期)と言うそうです。性教育では素朴な疑問が出る小さい頃から性のことを何でも話せる関係づくりをしておくこと、自分の体を大切にすること、大切な存在として扱われることが大切だと言われています。ご出産を終えたママ達が赤ちゃんへのメッセージに「生まれてきてくれてありがとう、大好きだよ」と残しておられるのをよく目にします。それはあなたがあなたのまま大切にされ愛されている証拠、性教育の初めの一歩だと思います。また子どもから親も教えられることがたくさんあると感じます。ぜひ親子で楽しんで学んでいけたら良いですね。私も思春期息子のノーサンキュー期に合わせ、困った時には相談してもらえるよう準備しておきたいと思います。


 

 

2023年11月29日 11:00 | にこにこ応援団

今年一年を振り返って…

朝晩の冷え込みが日増しに感じられ、今年も残すところあとわずかとなりました。
皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。

5月には新型コロナウイルスが5類感染症となりました。
それまで制限されていたお祭りや花火大会などのイベントが4年ぶりに開催されたり
海外からの旅行者も増えるなどコロナ前の賑わいが戻ってきました。
皆さんも遠方への旅行やイベントに出かける機会が増えたのではないでしょうか。

当院でも立ち合い分娩や面会時間の延長などの感染対策が一部緩和されました。
産婦さんにとってお産の時にパートナーの方がそばにいてくれることは心強く、
また一緒に新しいご家族を迎えられることは何にも代えがたいと思います。
赤ちゃんを囲んでご家族の笑顔が見られるのは私達スタッフにとっても大変嬉しいことです。

一方で、9月からインフルエンザが流行しています。
こまめな手洗いや消毒、咳エチケット等の基本的な予防対策を心がけ、
体を温めて栄養や休養もしっかりとることで免疫力を上げていきましょう。
そして笑いでさらに免疫力アップです!

11月が終わるとあっという間に年末を迎えてしまいます。
仕事や家事、イベントなど盛り沢山な時だからこそ体調も崩しやすくなります。
前もってゆとりのある計画をたてて楽しい年末年始をお迎えください。


 

 

2023年9月20日 11:00 | にこにこ応援団

~新しいスタッフのご紹介~

7月から病棟で勤務している東峰ひがしみねです。
頼りになる先輩方に力を貸して貰いつつ、ママと赤ちゃんに癒されながら日々勉強させて頂いています。

私自身4人の子どもたちを育てています。19歳・18歳、13歳・12歳の年子のきょうだいです。

4人ともたまたま同じ助産師さんに担当して貰い、産前産後を支えてくださった方に憧れて助産師になりました。
まだ子どもたちが小さい頃は育児に奮闘し怒涛の毎日でした。寝かしつけの時には、右を向けば長女に泣かれ左を向けば次女に泣かれるような状態で結局二人とも腕枕して仰向けで寝ていました。2人がやっと寝たと思ったら三女の授乳…。子どもたちを起こさないようにじっとしたまま眠ったり、赤ちゃんが「ふぇっ」と泣いただけですぐに目覚めるなんて出産前の私には想像もつかないことで自分でも驚きました。

また子どもの成長や発達が育児本やネットで調べた情報と一致せずに悩んだ時期もありました。助産師さんに相談して「子育ては教科書通りにはいかないよ。あなたなりのやり方で、この子のペースで今を目一杯楽しめば良いんだよ。」と言われ、一気に心が楽になったのを覚えています。

今になって振り返ってみれば、小さな幸せに溢れ、子どもたちと共に成長してきた日々であったように思います。その時にしかできないことをたくさん経験させて貰っていたなぁと懐かしく感じます。



妊娠・出産・育児について少しでも困ったことや不安なことがあれば、いつでもお気軽に相談してくださいね。新しいご家族を迎えられる皆様を全力でサポートしていきたいと思います。
そして貴重な毎日を楽しんでほしいと思います♪

9月は季節の変わり目。
暑かった夏の疲れも出てくる頃です。体調を崩さないようお過ごし下さい。
皆様と赤ちゃんにお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

2023年7月20日 11:00 | にこにこ応援団

夏の食中毒に注意!

夏は気温や湿度が上昇するので、食中毒が発生しやすくなります。
妊娠中は食中毒に対する抵抗力が弱まるので、原因になりやすい食品を避けて予防しましょう。
また、食中毒には、お母さんやお腹の赤ちゃんにまで感染の危険性があるものもあるため注意しましょう。

妊娠中に注意が必要なリステリア菌による食中毒!

リステリアは河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。
一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、冷蔵や塩漬けなどの条件でも増殖し、食中毒の恐れがあります。
また、妊婦がリステリア菌に感染すると、胎盤や胎児にも感染し、流産や生まれた新生児に影響が出ることがあります。

原因となる食品
・ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱殺菌していないもの)
・生肉、生ハム、スモークサーモン、肉や魚のパテなど加熱が不十分なもの
・洗浄が不十分な生食用野菜など
※冷蔵庫に長期保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は注意が必要です。

家庭での予防対策

・期限内に食べきるようにし、開封後は期限に関わらず速やかに消費する。
・冷蔵庫を過信せず、冷凍庫で保存する。
・加熱は中心部までしっかりする。(中心部75℃以上、1分間)
・生野菜や果物は食べる前によく洗う。
・生の肉に触ったら、よく手を洗う。

今年の夏は暑さがさらに厳しくなりそうです。
食事に気をつけながら楽しい妊娠生活を送ってくださいね。

 

 

2023年6月2日 11:00 | にこにこ応援団

【外来】検査の待ち時間を快適に…

外来の中待合に新しく検査用のイスが加わりました😊

当クリニックでは、妊娠中期の妊婦さんに糖負荷試験を実施しています。
この検査は終わるまで約1~2時間かかり、妊婦さんには院内で待っていただいております。
少しでも快適に過ごして頂けるようにゆったりと座れるイスを設置しました。
本を読んだりうたた寝したり…。
長い待ち時間を有効活用できるようタブレット等を持参してもらっても結構です。
リラックスして過ごしていただけたらと思います。
※現在、感染症対策のため院内に本や雑誌などは置いていません。

9時~11時は検査用ですが、11時以降はどなたでもご自由にお使いいただけます。

これからも快適にご利用いただけるよう改善していく予定です😊

 

 

2023年3月23日 11:00 | にこにこ応援団

新しい世界へ飛び立つ子どもたち

桜の芽も咲き始め、温かな季節になってきましたね。
皆さんは体調を崩さず過ごせていますか?

3月は年度末ということもあり、何かと区切りになる事が多い季節ですね。
そんな季節だからこそ、私も1年の振り返りとか、来年度への抱負とかを考えていますが、毎年同じようなことを言っているなぁなんて思ったりもします。

この3月に私の娘が中学校を、息子が小学校の卒業を迎えることができました。
普段はあまり将来の夢を教えてくれないのですが、年度末という節目のおかげでしょうか。
卒業する前、それぞれ2人が将来の夢を教えてくれました。

生まれた時は、あんなに小さかったのに、まだまだ親の支えが必要と思っていましたが…
娘、息子とも少しずつ自立し将来のことを考え、自分の世界を広げるため頑張ろうとしているのだと感じ、心も体も大きく成長している姿を見てすごく嬉しくなりました。
自分の夢に向け、全力で頑張る姿もこれからの楽しみです。

私もそんな娘、息子に感化されたので、来年度の抱負はいつもと違う内容を考えてみようかなと思っています。

皆さんもこの区切りの季節に来年度の抱負など考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

2022年12月14日 11:00 | にこにこ応援団

クリスマス

もうすぐ子供達が待ちに待っているクリスマス♪
クリスマスが楽しみな我が家は早々と11月初めにクリスマスツリーをだしました!!
毎年子供達とツリーの飾り付けをするのも楽しみの1つです。
みなさんアドベントカレンダーって知っていますか?どうやらクリスマスをカウントダウンするためのカレンダーで12月1日から24日までの日めくりで、数字が書かれた袋や小窓を開けるとお菓子や小さいおもちゃが入っているそうです。
毎日カウントダウンしながら開けるのきっと楽しいですよね。子供達とても喜びそう!!
SNS等で手作りの物をよく見かけるので、私も作ってみたい!!と毎年思うのですが今年も準備が間に合わず。来年こそは作ってみたいな~と思っています♪
みなさんはお子さんとどんなクリスマスを過ごされますか?クリスマス当日、サンタさんからプレゼントを貰った子供達の喜ぶ姿が楽しみですね♪
思い出に残る素敵なクリスマスになりますように♡


 

 

2022年10月29日 11:00 | にこにこ応援団

「いもくりなんきん」

「芝居 浄瑠璃 いもたこなんきん」とかくこの世の女性の好むもの。
江戸時代から言われている言葉だそうで、それが語源となっていると初めて知りました。」
昔から女性の好きなものは変わらないという事らしく、私もその1人で芋栗南京は大好きです。
さつま芋は分厚く切って天ぷら、雪塩芋(ググってね)、大学芋、STAUB鍋で焼き芋(オススメ) 栗はちょっと頑張って栗ご飯、すんごい頑張って渋皮煮(寝不足確定)。
なんきん(かぼちゃ)は煮物かサラダ(レパートリーなし)。と我が家も食欲の秋がすぐそこまで迫ってきています。
今年もじいじの畑にさつまいも掘りに行ってきました♪子供たちも「うんとこしょ!どっこいしょ!」と巨大なさつまいもをどろんこになりながら一生懸命ほりおこしてくれました。
土に触れることで五感が刺激され、運動能力・抵抗力が上がり健康にもつながる気がします。


 

 

2022年08月24日 11:00 | にこにこ応援団

「カレーが食べたい!」

暑い日が続き、食欲も減退。
冷たい麺ならまだ食べやすいと思いながらも、なぜか無性にカレーが食べたい!
そんな日はありませんか?

こんなに暑いのに、なぜカレーが食べたいのだろう?
それには理由がありました。

カレーなどの辛いものを食べると汗をかきます。
カレーに入っているスパイスには発汗作用があるのですが、汗をかくと体温は一時的に下がるため、体は涼しさを感じるのです。また、整腸・消化促進・健胃・食欲増進など、夏バテで疲れてしまった内臓を元気にしてくれるスパイスが多く含まれています。
暑くなると体がカレーを欲するのも納得ですね。

今の時期はナスやオクラ、トマトなどの夏野菜を入れるとおいしくて栄養も摂れますよ♪



 

 

2022年7月8日 11:00 | にこにこ応援団

水分補給

梅雨も明け、夏空がまぶしく感じられる季節となりました。
日を追うごとに暑くなりますね。私自身はあまり得意ではない時期です。
さて本格的な夏に向けて、こまめな水分補給が大切です。
お母さんの体の水分は妊娠中はお腹の中で赤ちゃんが育つために、授乳中は母乳に水分が必要とし使われていくそうです。
そこで、1日に必要な水分量や水分不足になると、どんな事が起きる可能性があるのかを調べてみました!。

妊娠中

  • 1日水分量→ 2リットル
  • おすすめドリンク→ (1)麦茶 (2)水
  • 摂取方法→ 常温または温かいものを1時間半に1度コップ1杯
    のどが渇いていなくて摂取する
    冷たいものはむくみの原因や腎臓に負担がかかるので避ける
  • 水分不足になると→ (1)羊水量の低下 (2)血液がドロドロになる (3)便秘

授乳中

  • 1日水分量→ 2~2.5リットル
  • おすすめドリンク→ (1)麦茶 (2)水 (3)スープ (4)味噌汁 (5)野菜ジュース
  • 摂取方法→ 常温または温かいものを授乳スケジュールの中に入れ、手の届くとこにペットボトルやマイボトルを置いて摂取する
  • 水分不足になると→ (1)便秘 (2)血行不良による下肢のむくみ (3)母乳が出にくくなる (4)母乳が詰まりやすくなる

私も妊娠中は便秘になって便秘薬を内服していたり、授乳中には子供が8か月くらいの時に一度育児に夢中で母乳が詰まりかけて高熱が出たこともありました。

みなさんも妊娠中や授乳中に限らず、脱水や熱中症対策で水分補給をしていって下さいね!


 

 

2022年4月26日 11:00 | にこにこ応援団

土と根っこの話

4月に入り全国各地で花の便りが聞かれる季節になりました。ここ奥村マタニティクリニックでも駐車場入り口にはハナミズキや芝桜が、2階のガーデンではチューリップとネモフィラ、ビオラが饗宴しています。

毎年花の咲くころには注目されるチューリップ達ですが、準備は冬から始まっています。冬に植え付けられてから寒い間にたくさんの根っこをはりめぐらし、土から栄養や水を吸収して春にそなえます。その様子はさながら胎盤にはりめぐらされた血管のようです。胎盤は子宮の内側にくっついていて、へその緒を通して赤ちゃんが成長するための酸素や栄養を運んでいます。

おなかの中の赤ちゃんにとってはお母さんの体が土にあたります。植物の栄養素には窒素・リン酸・カリウムやミネラルがありますが、窒素が多すぎると栄養過多となり病気にかかりやすくなったり根腐れしやすくなります。少なすぎてもいけません。とにかく各栄養素のバランスが大切なのです。

お母さんの体も同様です。赤ちゃんにとって必要な栄養は何かを考えながら食生活や日常生活を見直してみるのも良いですね。

コロナ禍がいまだ過ぎ去らず、ストレスをためがちだったり日常があわただしかったり、皆さんはまだまだ厳しい日々を過ごしている事でしょう。でも今晴れやかに咲きほこっている花々が厳しい冬を乗り越えて来たことに思いをはせながら愛でて、心の栄養にしていってくださいね。



 

 

2022年3月07日 11:00 | にこにこ応援団

3月8日はミモザの日(国際女性デー)

こんにちは、助産師の小山です。
日が長くなり、寒さの中にも少しずつ暖かくなっているのを感じます。春はもうすぐそこまで来ていますね。

さて、3月8日は何の日かご存じですか?
日本はまだ馴染みが少ないですが、男女平等や女性の権利向上を目指して、国連が1975年に3月8日を国際女性デーと制定しました。



イタリアでは “ミモザの日”と言われています。男性から女性に、日頃の感謝の気持ちを込めて黄色い花を贈るのだそうです。3月はミモザの黄色い花が咲き始める頃で、黄色は春を告げる幸せの色と言われています。奥さんや恋人だけでなく、お母さんやおばあちゃん、職場の同僚の女性など、普段からお世話になっている女性にミモザの花を贈るのだそうです。
女性に感謝の気持ちを伝える日があるなんて素敵ですね。

この風習を知ってから私もミモザの花が好きになり、庭に苗木を植えました。まだ3年ほどですが、この時期になると小さくてふわふわの可愛らしいお花を咲かせてくれます。



女性と関わるお仕事をさせて頂く私からも、この場を借りて妊産婦さんたちに感謝とエールをお届けします。日々、大変なこともたくさんある中で、本当によく頑張っておられると思います。無理せず上手に周りを頼ってくださいね。そして今しかないこの時期を楽しんでください。
応援しています!

 

 

2022年2月09日 11:00 | にこにこ応援団

「魔法の言葉」

最近、15歳の娘から勧められたアニメにハマっています。
その中で、ちょっとステキだなと思った言葉がありましたので、紹介します。



そういえば…
娘は「ありがとう」を伝えるのが上手です。
親として当たり前のことであっても、
自分の言動が彼女のためになっていると思わせる言葉なんだ…と思うと、
自己肯定感が生まれてきます。

「ありがとう」
たった、5文字なのに 不思議な言葉ですね。

今、子育てされている方は どう思われますか?
赤ちゃんは まだ言葉を発することができません。
でも、
おっぱいやミルクをあげると…『ママ、おいしいよ。ありがとう』
おむつを替えると…     『ママ、気持ちよくなったよ。ありがとう』
抱っこすると…       『ママ、抱っこしてくれて嬉しいな。ありがとう』

きっと、こんな風に思っているんじゃないかな😊

もう少し月齢がすすんだ赤ちゃんや小さなお子さんなら、泣きやんだり笑ったり抱きついてきたりして、お子さんの成長に合ったそれぞれの「ありがとう」の表現をどこかでしていることと思います。

これからお子さんが成長されたら、
きっと今度は言葉で「ありがとう」と告げてくれる日がくることでしょう。
待ち遠しいですね❤

 

 

2022年1月11日 11:00 | にこにこ応援団

妊娠中太っていいの? 悪いの?

 ニュースで「最近、新生児の出生時体重が小さくなってきている。これは妊娠中に妊婦の体重制限が厳しすぎるから、赤ちゃんがお腹の中で大きくなれないのだ。妊婦の体重制限をゆるやかにしましょう。」と言っているのを見ました。また、素人が無責任なことをと思いましたのでここでお話ししておきたいと思います。
 出生時の赤ちゃんの体重は胎盤の大きさで決まります。お母さんの子宮の中で赤ちゃんは胎盤からの酸素や栄養を受けて育ちますから当然なことですね。胎盤の重量の約6倍の体重に育って赤ちゃんは生まれてきます。胎盤重量500グラム→新生児体重3000グラムこれが分娩時の標準です。ですから分娩時の記録には必ず両方を記入しなければなりません。胎盤重量と新生児体重との間にこの1:6の関係を大きく逸脱する場合は新生児に先天的異常を疑わなければなりません。この関係が維持されていれば胎盤が小さければ新生児体重は小さいのが正常です。つまり、新生児体重というのは赤ちゃんの側に決定権があります
 ですから、新生児体重が小さくなったという場合には、必ず胎盤重量も小さくなってないかを検討しないといけません。新生児の体重だけで議論すると、小さく生まれるべき子を栄養過多にして児の妊娠性糖尿病を造ってしまうリスクが高くなります。
 では、妊娠女性の体重は普通どれくらい増えればよいものなのでしょうか。前に書きましたように子宮内に育つものは、胎盤500グラム・胎児3000グラム・羊水500グラム合わせて4000グラムほどです。妊婦さん側で増えるものは、子宮(子宮筋)・皮下脂肪・血液などで子宮内の重量増加と同じ4000グラムほどです。つまり、妊婦さんの体重としてみた場合8000グラムは必ず増えてしかるべき体重増加とみてよいでしょう。それに2000グラムの余裕をみて妊娠初期より分娩まで10000グラムの体重増加はリーズナブルであると考えてよいと思います。ここで注意すべきは「悪阻つわり」で最低体重になったところから見ることです。妊娠する前の体重はBMI30%以内であれば問題にはなりません。そうすると、平均して1週間で500グラムの体重増加であれば問題ない範囲の体重増加といえるでしょう。

 次は、体重増加の意味です。食べたものは消化されればすべて糖質とアミノ酸に分解されて吸収されます(コラーゲンを摂取しても原料となるアミノ酸が増えるだけです)。母体を維持して胎児を成長させるのに必要なものは使われます。余分に摂取した糖分が翌日に脂肪となって蓄積されて体重増加として表現されます。つまり、体重測定するということは摂取した糖分を測定しているのだと理解してください。
 我々は体重増加を問題にしているのではないのです。妊娠によって引き起こされる母体と胎児の糖尿病状態(これを妊娠性糖尿病と呼びます)を予防するために母体の血糖値が知りたいのです。糖尿病患者さんのように食事毎に血糖値を測定してもらえば一番確実なのですが、すべての妊婦さんにそれは無理です。ですから、高血糖の結果として起きる体重の増加、これを代用して妊婦さんの血糖値を推し測ろうとしているのです。
 ですから、体重は毎朝裸になって測定してください。そして昨日より今日500グラム以上増えていたら間食止めましょう。一日の食べる量を半分にしてみましょう。それで一週間の体重増加を500グラムでコントロールしましょう。
 特に注意すべきは、産まれた新生児は臍帯離断された後急速に血糖が下がります。分娩時に母体が高血糖状態にあると、新生児の血糖が下がりすぎて低血糖発作を起こすリスクが高くなります。ですから妊婦さんは臨月に入ったら胎児が低血糖に慣れておくように食べ過ぎ=体重増加に注意しましょう。

 最近は玉石混淆の自分では処理しきれない情報が氾濫しています。混乱しないためには「分からないことは専門家に聞く」のが一番の王道だと思います。
賢いお母さんめざしてがんばってください。


奥村マタニティクリニック  いのうえ(天邪鬼な爺さん)

 

 

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