2012年12月26日 11:01 | 管理栄養士だより
鉄分豊富な食事で貧血を予防しましょう!
貧血は、ご存知の方も多いと思いますが、鉄からつくられるヘモグロビン量が正常値
【成人男性 7.0mg、成人女性 月経あり10.5mg、月経なし 6.5mg(妊婦+13.0、授乳婦+2.5)】以下の状態を言います。
どうして鉄は不足するの??
鉄は体内で合成されないので、食事から摂取しなければなりません。しかし、一方で毎日汗や尿、便などとともに体外に出て行きます。吸収量と失われる量のバランスが崩れると貧血を起こしてしまいます。
主な貧血の原因
・偏った食事や極端なダイエットで栄養状態が悪い。
・喪失量の増加(慢性的な出血、月経過多)
・需要の増加(体が大きくなる成長期、妊娠、授乳期)
・貧血を生じる疾患がある。
鉄を上手にとる食事のポイント
① 鉄の多い食品を選ぶ
鉄は血液を作る栄養素なので、十分に摂りましょう。
② 適正エネルギー
適正エネルギーを摂ることで、全身の栄養状態を
良くし、タンパク質の体内での利用率を上げます。
③ 吸収を助けるもの
吸収されにくい非ヘム鉄はビタミンC(野菜・果物など)やタンパク質(肉・魚など)といっしょに摂ると、吸収効率をアップしてくれます。
④ 吸収を妨げるもの
タンニン(コーヒーやお茶など)、フィチン酸(玄米やライ麦など)は鉄の吸収を妨げる原因となるので、過剰摂取には注意しましょう。コーヒー等は食事の時間とずらすと良いでしょう。