2012年6月18日 14:06 | 奥村理事長のつぶやき
コノゴロ思う事 Part 2
当方は市井の一診療所であるが、医療を提供する場として広く公けに共している。
そこにはおのずと最大公約数に根ざした、医療を提供する側も受ける側にも自利のみを嘱望しない社会的な規範が存在する。しかし、どんなルールにも例外的な事象は発生し、受益者の要求・要望は際限なく続く。
例えば面会時間、「24時間面会可能にして欲しい」という要望がある一方、「面会者を制限しないとは安全管理ができてない」とお叱りの投書が来る。
車の進入・退出時の事故に備えてガードマンを配置しているが、駐車場内の物損事故に対して監視できてないとおしかりを受ける。
「入院時は上の子も一緒に」という要望を許諾したところ、「子供がはしゃいでる」と他のご家族からおしかりを受ける。
「上の子供がいるので診察が受けられない」との要望から託児所を配置しているが、たまに道行く見知らぬ人が子供を預けに来る。
18時の外来予約を午後8時の外来終了後に来院された患者さんのご家族には、しこたま説教を賜った(-_-;)・・・・・・・・等々。
まだまだここには書けないような医療以外の問題提起がほぼ連日報告されてくる。
その都度裁定を下す訳であるが、正直辟易することもある・・・・・・因果応報の因果は皆自分には求めない、みんな“特別な自分“を認めて欲しい・・・・・・。
あちら立てれば、こちらが立たず。自分自身も大いなるクレーマーであるが、世はまさにクレーマー社会である。
「今の世の閉塞感がもたらす・・・・・・」とはしたり顔のコメンテーターであるが、「なんで~」と深い嘆息と悶絶に近い呻きをあげる今日コノゴロである。