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奥村理事長のつぶやきも必見!
2012年10月 1日 14:21 | 奥村理事長のつぶやき
院長室の風景 Part 4
井上先生が郷里に帰省した際のお土産に頂いた。
「お地蔵さん」は菩薩の一尊で如来となるべく修行中の身であり、広く信仰の対象となっている。
斯く言う私は、初詣には八百万の神にご加護を願い、お盆にはご先祖様を迎い入れ、
クリスマスの電飾に眼を止めながらイブには何とはなしの浮かれ気分に興じる、
「アッラー」とまでは唱えはしないご都合主義的神仏垂迹多神信望者である。
「善」と「悪」、「是」と「非」の2項対立の思惟過程に馴染めない良く言えば中庸の、
穿った見方をすればファジーな精神構造をもつ身にとって絶対神の存在は受け入れ難い。
しかしながら、運命が小さな偶然の積み重ねであるとすればその邂逅は、
「めぐりあわせ」という言葉の言質に潜む自らの願望を離れた“何らかの意志”の存在を考えずにはいられない。
“どうしようもない事”に抗うのが科学の進歩なら、
“どうしようもない事”に対する畏敬とそれを受け入れる手立てが「祈り」となる。
この陶物に心の安寧を感ずるのも自らに織り込まれた「祈り」のDNAがそうさせているのかもしれない。