不妊治療

PFC-FD療法

PFC-FD(Platelet derived Factor Concentrate – Freeze Dry)療法とは、「血小板由来因子濃縮物-凍結真空乾燥」と訳され、自分の血液を利用した再生医療に近い治療です(厳密にいえばPFC-FDに細胞は含まれないので再生医療法のカテゴリーからは外れます)。
PFC-FD療法はご自身の血液に含まれる成長因子のみを濃縮しフリーズドライ加工したものです。
当院ではこの工程をセルソース株式会社 再生医療センターに委託して実施するため、採血から治療開始まで3週間程度かかりますが、フリーズドライ加工されているため保存が利くメリットもあります。
PFC-FD療法では、凍結融解胚移植スケジュール中に2回、PFC-FDを溶解して子宮内に注入することによりPRP療法と同等の治療効果が期待されています。

 

費用に関しては新しい治療であることと保険適応外のため、1回の治療に必要な2回注入分に必要なPFC-FD溶液の作成+治療に合計約20万円の費用が必要となります。
また、PFC-FD療法はご自身に感染症があると治療できません。
そのためPFC-FD溶液作成のたびに、梅毒・HBV(B型肝炎ウイルス)・HCV (C型肝炎ウイルス)・HIV(ヒト免疫不全ウイルス)・HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)などの感染症検査が必須となっています。
詳しくは担当医もしくは外来スタッフにお尋ねください。